目元のオシャレ

ガサツな女ですが、そんな私だが、一応カラコンは持っている。
ギャルが使うような「茶色で眼球全体外国人風」なものではなく、ナチュラルに黒目が数割増しになるやつだ。

けれど、医者の処方箋が必要な安心メーカーのものを使っているため、普通のコンタクトよりも高価という理由で大人買いができない。
そのため、左右3箱、計6箱ぶんだけ買って「ここだ!」という時の“勝負コンタクト”として使っている。

仕事や、仕事仲間の吞み会でその大事な勝負カラコンを使うのはもったいないし、そうそうオシャレなディナーに行くこともほぼないので、そのカラコンデビューはなかなかなかった。
と、思っていたある日、ついにその勝負カラコンを使う時がやってきた。

“合コン”だ。
それも翌日。
相手もかなりハイレベルなメンツが集まる合コンだと聞き、
まずは服選びからはじまり、カピカピになっていたマスカラを捨てて新しいものを買い、靴を選び、そして「ついにカラコン使う時がキター!」と大事にしまっていたカラコンをいそいそ取りだした。

「こいつもやっと日の目を見るねぇ」と、翌日に備えてアロエパックをしながら、カラコンの箱を取りだしてみると、「使用期限○○年○月」という1行が書いてあった。
ものすごくシンプルかつシリアスに「2010/07/10と・・・・」「ぎゃあ~3年前に期限が切れてる!!!」
もうがっくり。

私の中の悪魔と天使がささやく。

悪魔のささやき

悪魔「い~じゃん、大丈夫だよ~合コンの時だけつけて、あとすぐはずせば」
(というか、すぐカラコンをはずすシチュエーションに設定している所も悪魔だが)
天使「コンタクトは医療器具だよ?目に悪いからやめなさい」

悩んだ。
そうとう悩んだ。
アロエパックの水分がもうすでに乾いているのも忘れ、ひたすらこの勝負カラコンを使うか悩んだ。
「こんな時のためにとっておいたのに・・・」
さらに追い打ちだったのは「計6箱全部期限切れだよ~」という現実。

結局、私は天使の言葉を聞き入れ、黒目がちな美眼をあきらめた。
1dayのカラコンは一瞬のものでも、目はこれから一生つきあっていけなくてはいけない身体の一部だ。
いくら“勝負”しなくてはいけなくても、一瞬の勝負に賭けるのはやめよう。

私は、A型でかなり慎重派なのだ。
そう思い、期限切れのカラコンはすべて捨て、合コンは普通のコンタクトで参加した。
しかし、良いこともあった。
カラコンの事で、がっかりしており、いつもより口数が少なかった私に、合コンに参加したみんな(特にちょっと狙っていた男性)が「大丈夫?元気ないね」と声をかけてくれたことだ。

まさか、カラコンが期限切れで、勝負できませんでしたとは言えないが、やはり天使の言う事を聞いてよかったと思った。

«
»