石垣島移住生活の最大の敵

南西諸島の小さな島石垣島に移住してからすでに8年がたつ。
今年も6月に入り、気象庁では沖縄は梅雨あけだと言っている。
しかし、実際の話、石垣島での天候はかなり微妙。

気候はムシムシしているし、南国ならではの、とてつもないスコールが降る。
そして、そのスコールの後は一気にアスファルトが乾燥するほどの太陽光線。
こんな気候の一番の悩みは「なんでもカビる」ことと「蟻が大発生する」ということだ。

カビは風呂場はもちろん、気づけばデスクトップのPCの裏側や換気扇からなにからなにまで薄黒いのが生える。
気を抜くと「ヒー!」と叫ぶほどに何もかもがカビていて、もうものすごく気持ちが悪いので、一日中どこかしら拭き掃除している。石垣島では電気代も高いが、カビ大量発生には勝てず、クーラーで部屋を乾燥させて、カビ対策も怠らない。

が、カビは、まだいい。そう、蟻に比べたら、だ。
蟻が甘いものに群がるといった常識はここでは通用しない。
ものすごく小さい赤い色をした蟻が、台所の棚のスキマだろうが、リビングの本の間だろうが、どこにでも巣を作るのだ。

これには参っている。
クーラーの効いた部屋でゴロゴロと快適にテレビを観ていると、身体のどこかが「チクっと」くる。
そのチクチクした場所を見ると、100%の確率で蟻がいる。
あのミリ単位の蟻にどれだけの顎力だと思うほど痛いし、何よりも腹が立つ。

先日、私は、自分が外したコンタクトレンズに、大量の蟻が群がっている姿を見た時に、ここしばらく感じないほどの恐怖で意味不明な言葉を発しながら家を飛びだした。
コンタクトレンズの何が蟻を呼ぶのか?何がおいしいのか?が理解できなかったからだ。

人は理解できないことに遭遇すると、思考回路が停止して、本能で動くのだと、身を持って体験した。
そして、蟻と格闘すること2カ月。人間は慣れるという素晴らしい能力を持っていると、またまた身を持って知った。

そう、蟻に慣れたのだ。さらにマイルールを設けた。
「寝室にいる蟻はつぶす、その他は放置する」といったものだ。

さきほどもチクっとしたので、腕を見たら、二の腕の柔らかそうな所に蟻がいた。
場所はトイレだったので、マイルールにしたがって、払い落すだけにした。
だが、寝室に来たら、容赦はせんぞ!

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